2014年7月1日火曜日

前回の解説

これなんですが、図をどう見たらいいのか、わかりにくかったみたいなので、解説を。


(クリックで拡大)

離婚家庭の子どもは6:4くらいにわかれて2つのグループを形成します。

ひとつは、(たぶん)離婚の影響を、わりとシンプルにうけているグループ。
6:4の6、メイングループ。

影響は、子どもよりも(その時点で同時に測定されたとかんがえられる)大人のほうが大きい。
このひとたちの散らばりを、両親がいる家庭で育った大人のちらばりと同等だろうと考えて、
両親がいる家庭(コントロールにしている)を推定したのが、赤で示した分布。

白で抜いているメイングループと、赤のコントロールとは、あまり重なってない。
もし、お互いが同じだけの大きさの集団をもつとすると、
それぞれ上位25%と下位25%だけが重なる。

これを都立高校の偏差値で説明すると、メイングループのまんなかの偏差値は37くらい。
ここで調べると、都立高校の下位の一番下が
偏差値39の中野工業と北豊島工業なので、都立高校はちょっと難しいということになる。
ちなみに50というのは本所 松原 葛飾総合 杉並総合 王子総合 なのだそう。
ごめん、書いている本人には実感がない。
甲子園にはでてこないっぽいかなあ?


6:4の4がサブグループ。たぶん複数のダメージを受けていて、それだけ複雑なので
ちらばりが大きくなっている。いくつダメージを受けたかで変わるからかもだろう。
この集団の平均が偏差値にして20くらい。底辺校といわれるところで30くらいはあるので、
これはもうちょっと高校どころじゃない。
もっともマシな状態でやっと、両親がいる家庭の平均に達するかどうか。
二級市民と書いたのはそのせい。

そして例外が少し。これは悲惨というほかない。

ここでは偏差値で例えたから、こういう例え方になってますが、
調査は学力ではなくてウェルビーイングを調べています。
社会への適応と、子の幸福。
だから、あるいみ、サブグループはまともな社会生活を送っていないし、
例外の数%は反社会的な害悪である可能性もある。
あるいは、廃人のような。

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