こんにちはしゃけ父
以下に、あなたの質問に簡単に答えます。
1. 論文に使った分布図は、離婚家庭とそうでない家庭の子どもたちのスコアに、大きな重なりがあることを示すためだけに用意したものです。私の経験では、離婚家庭の子どものスコアの標準偏差は、そうでない子どものスコアよりも大きくなる傾向があります。離婚家庭の子どものスコアの分布は、より偏っています。これはあなたの指摘のとおり、ある特定の子供たちが強く影響を受け、別の子どもたちがあまり影響をうけないからです。
2.米国では、訪問(面会交流)は、より一般的になってきています。私は、これは一般的には、子供たちのために良いことだと思います。ほかの条件が同等なら、子どもが離婚後に父親との密接な関係を持っている方が、子どもの状態はより良いはずです。しかしこれを強く一般化するのは困難です。父親の接触がもたらす効果は、父と母との関係の質だけでなく、父の特性(よく適応しているか、子どもの世話や監督をどれだけうまくできるか)にも依るからです。
3.両親間に高い葛藤(または疎外や引き離し)があるケースでも、面会交流は良いアイデアです。米国では、多くの州で、子どもの引き渡しのためのプログラムが用意されています。片親は中立な場所へと子どもを預ける(第三者の監護のもとに)ことができます。もう片親はそこで子どもを受け取れます。このようにして、両親はお互いに会ったり、対峙しなくても済むようになっています。あるレベルの面会交流はいつも可能であるべきです、虐待やネグレクトの事例を除けば。
Paul
ちょっと解説
要は、
・面会交流はすべき(虐待とかがなければ)
・ただ効果は、高葛藤だと低くなる。葛藤をどう小さくできるかがポイント
離婚家庭の子どもたちは、そうでない家庭の子どもたちに比べて、ばらつきが大きい。
そしておそらく、ぜんぜんダメな別のグループが存在する。
まあまさに、Amato先生たちは、そうしたグループに焦点をあてて研究されてます。
残念ながら、あまり片親疎外には意識が向いてなさそうなんですが。
離婚によって家庭の機能が完全に崩壊することもあるわけで。
そうしたブループが、2つ目の山を形成する。
← こんなかんじで。
だから標準偏差は大きくなる(ばらつきが左右に大きくなる)し、
分布も歪む(ヒストグラムが左右非対称になる)。
ここで使用されたモデルよりも現実は、
もうちょっと複雑で過酷。
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