2014年4月2日水曜日

バーネット博士への質問と答え

さきほどの記事のなかの
妄想性障害の患者のパートナーにおきる妄想症状で、
強迫観念が妄想に至るという言い回しがあります。

もともと、それらは別物なのではと思ってました、
たとえば妄想は統合失調などにみられる、感受ないし認識の間違いなんではと。
目や耳の狂いというか。

それについてお聞きしたところ、以下を教えていただきました。
なるほど。妄想はもっと幅広い概念なんだな。
嘘をついて、その嘘を自分で信じていても、妄想。
Obsession(強迫観念)は一つの特有のことを繰り返して考えることです。
たとえば、だれかがドーナツについて強迫観念をもつとき、
その人はドーナツについて繰り返し考えます。

Delusion(妄想)は、間違ったことを繰り返し考えること、
ないし間違ったことを固く信じこむことです。
たとえば、自分の子どもが虐待をうけていたと妄想することがあります。

統合失調症以外でも、妄想はおきます。
DSM-5には、いくつかの妄想のタイプが掲載されています。

嘘をつき続ける人々がいて、彼らのことをfabulists(嘘つき)といいます。
これはときに病的な虚言ともいわれます。
ふつうは、目的のために嘘をつき、
そしてそれが嘘であることを本人は自覚しています。
しかし、しばしば、病的な虚言と妄想は、区別がつきません。

虚言癖がある人の治療は、難しかろうなあ....

もうひとつ、「悪意として帰属する」という表現についても質問してみました。
認知における帰属ってなんだろう(教科書を読め馬鹿者、ではありまするが)。

これは、標的親がやることなすことを悪くとってしまう状態で、
それはつまり認識の歪みであり、
それが拡大するとあらゆる妄想を引き起こす原因になるということでしょうか?
そのとおりです。標的親が何をしようとも、
その子はなにか邪悪な目的をもっていると考えます。
かりにまったく無害なことをしたとしても、
なにか悪い理由があって、それをしているのだと考えます。

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