その他の統合失調症スペクトラムと、その他の精神病性障害
(p.122) 298.8 (F28)このカテゴリーは、統合失調症スペクトラムとその他の精神病性障害に特有な症状:すなわち社会的・職業的またはそのほかの重要な機能上の不全・苦悩を示し、統合失調症スペクトラムやその他の精神病性障害の疑いがもっとも強いが、しかしこれらの内のどの診断クラスとも完全に一致するわけではない症状にたいして用いられる。この「その他の統合失調症スペクトラムとその他の精神病性障害」は、臨床医が、その症例が他の統合失調症スペクトラムとその他の精神病性障害の他のクラスにも当てはまらない特別な理由を示すために用いる。この「その他の統合失調症スペクトラムとその他の精神病性障害」を記録した上で、その理由を特記すること(例えば、「持続性の幻聴」など)。この特記理由の例としては、以下のものが含まれる:
1. 持続性の幻聴が、その他の症状なしにおきること。
2. 気分障害と同時に起きる妄想: これは持続性の妄想で、妄想性障害のかなりの部分が気分障害と同時期に生じる場合を指す(だから持続性の妄想がたまに気分障害を起こす場合は当てはまらない)。
3. 弱い精神病性障害症候群: この症候群は、精神病性のようであるが、完全に精神病性障害であるための閾値に達していない場合に用いる(たとえば、症状がより穏やかで一過的で、洞察力が比較的に保たれている場合)。
4. 妄想性障害の患者のパートナーにおきる妄想症状: 関係のなかで、上位にあるパートナーの妄想が、それ以外には妄想性障害の基準にあてはまらないもう一方の人に、その妄信を植え付けてしまった状態。
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