2014年4月15日火曜日

DSM5でのPASと、精神的虐待としての扱い

以前の記事にあった誤訳を修正したバージョンです。

DSM5でのPASと、精神的虐待としての扱い:どんな名前で呼ばれようとも薔薇は薔薇


リンダ・カセ-ゴットリーブ(公認の結婚と家族のセラピスト・医療ソーシャルワーカー)  (出典)

片親疎外症候群(PAS)という現象が本当にあるのかどうかという論争が、長く続いていた。アメリカ心理学会によって新しく策定された「精神障害の診断と統計の手引き 第5版(DSM-5)」は、この論争を解決している。DSM-5は、とても有害なこの現象を紹介したが、「症候群」という表現を避けた。私もこれにならおうと思う。そのかわりここでは、リチャード・ガードナー(1985年に「片親疎外症候群」という呼称を提唱した)よりずっと以前、1950年代から報告されている、ある家族動態について紹介する。

ここでは片親疎外(PA)という言葉を、観察可能な下記の行為をさして使う;つまり、「片方の親が子どもを囲い込んで、他方の親に逆らい拒絶するように仕向けること」。この行為は、もちろん別の言葉で表すこともできる。たとえば、「片方の親による、他方の親と子どもとの関係への干渉」でも、「敵対的な育児」でも、「自己中心的な育児」でも、「病的な三角関係」でもいいだろう。薔薇は、どう呼ばれようと、薔薇だ。  

片方の親が子供を囲い込む行為

ここで、「病的な三角関係」という用語の起源と、それが片親疎外とどう関連するのかについて説明したい。

1950年台のこと、小児精神科医たち(彼らはそれぞれ、様々な家族療法の創始者になった)が、入院中の小児精神病患者に家族同伴でカウンセリングをするとき、一方の親と子どもとの間で、他方の親を攻撃する同盟関係が結ばれる現象をみつけた。この際、親同士で議論になったとき自分に味方するように、片方の親から子どもへ要求していたことが観察・記録された。これら精神科医の一人、マレー・ボーエン博士が、この家族の状態に「病的な三角関係」と命名した;ボーエン博士は、これが子どもの精神病の原因だと確信し、子どもだけでなく父母も同時に入院させたほどである。こうして得られた観察結果は、あらゆる家族セラピーの哲学的な基盤になっている。ちなみに私の恩師である小児精神科の権威、サルバドール・ミニューチンも、こうした医師たちの一人だ。

自分に味方をしろという要求のもとでは、子どもはどちらかの親を選ばねばならない。だからこの要求は、子どもにダブル・バインド(二重拘束)をかけることになる。子どもには両方の親を選ぶという選択肢がない:もし自分を引きこもうとする親の側についたら、他方の親を避けねばならない。もし断れば、引き込み親に拒絶される。要求をされた時点で、両親とともにあることができる選択肢は消失してしまう。子供にとって、これは気をおかしくさせる状況だ。

上記の「病的な三角関係」は、片親疎外という現象を、行為から考えた際の特徴である。この現象に関する拙著(2012年)の中で、片親疎外の被害にあった51人の子ども(なかには、疎外が進行して深刻な段階になった――親子が完全に断絶したことを意味する――ことが原因となり、重い精神病を罹患したケースがいくつか含まれている)を紹介した。しかしもっと軽い程度の疎外でも、行動、情緒、そして認知の障害に悩まされるものである。この本には載せなかったが、私は少なくともさらに150人の子どもを診てきた。彼らは片親と関係を持てなくなったり切り離されたりしたことによって、なんらかの深刻な症状に苦しめされていた。

DSM-5に記載された現象

最近出版されたDSM-5は、この現象が存在することを認め、科学的な裏付けのある記述をしている――ただし、「片親疎外症候群」や「片親疎外」とは異なる用語を用いて。実際のところ、DSM-5では “estrangement”(疎隔・疎遠・離反)という用語を使いながら、この機能不全な家庭の状態について、何度も言及している(ちなみに類義語辞典によるとestrangementはalienation(疎外)の同義語である)。以下に挙げる「親子関係の問題」がDSM-5におけるこの家族動態の正式名称で、それは同名のカテゴリーのなかで、診断コードV.61.20としてリストされている。こうした親子関係の問題の一例として、DSM-5ではこんな議論がなされている:
「認知上の問題は、相手の行為をいつも否定的な意図を持つものとして曲解すること、相手に敵対すること、相手をスケープゴートにすること、正当な理由なく相手を疎遠にしたくなる気分、が含まれるだろう」(P. 715.)
同様に、「親子関係の問題」のカテゴリーに、コードV61.29“親どうしの関係による苦悩に影響された子ども”がある。DSM-5ではこの家族動態を次のように議論している。
「このカテゴリーは、親どうしの(その家族の)子供にたいしての不一致(たとえば高いレベルの葛藤、苦悩、非難)が生む悪い影響が、臨床上の焦点になっているものである。その影響としては子どもの精神的・または他の医学的な障害を含む。」(P. 716.)
また疎外を調査するの注意点として、心理学者でハーバード出身の法律家でもあるクリストファー・バーデン博士の次の言葉を引用したい
「子どもたちへの親の影響は、議論の余地がないくらい強い。」(P. 420)
バーデン博士が強調したのは、子どもたちの標的親への繰り返す・悪意ある・根拠がない攻撃には、子どもの自身の意見としての信憑性を認めるわけにはいかないということだ。なぜなら、子どもは、引き離している親による洗脳のことばを、腹話術人形のように真似しているだけだからだ。

DSM-5はさらに疎外の家族動態(ないし私がよく使う「病的な三角関係」)を、精神的な児童虐待としても調べている。DSM-5から、診断コード995.51「子どもの精神的虐待」を引用しよう。
「子どもの精神的虐待は、両親ないし世話をする人による、事故ではない口頭ないし象徴的な行為で、子どもの精神を傷つけたり傷つける可能性が予見できる行為のことである。この例としては、子どもを容赦なく叱りつける、軽視する、屈辱を与えること、子どもが気にかけている人や物を傷つける・捨てる――ないし特定の誰かが傷つける・捨てるとほのめかすことも、これに含まれる。」(P. 719.)
私は2012年に上梓した「片親疎外症候群:改善のための家族療法と共同システム」のなかに一つの章を割き、なぜ引き離しが子どもの精神虐待になるのかについて解説した。またこの問題に詳しい何人もの専門家の意見として、なぜ疎外が深刻な児童虐待であるかを紹介した。

小児精神医学の専門家の意見

スタンレイ・クレイワー博士とブライン・リヴリン(公認のソーシャルワーカー)による1991年の著書「人質にとられた子どもたち:プログラム・洗脳された子どもたちへの取り組み(アメリカ法曹協会)」のなかでは、以下が言明されている。
「ちゃんとした家庭だけでなく片方の親をも失うことは、ずっと将来にわたる生活のあらゆる面にひどい損害を引き起こしながら、子どもに重くのしかかる。片親から恒久的に引き離された監護権争いの犠牲者の多くは、大人になっても、引き離された親とつながっていたいと切望する。しかし失われたものは戻らない。子どもの時間は取り返せない。いっしょに過ごしたという感覚、親密さ、価値観とモラルへの関与、自信、自分史、愛、親戚との関係、その他多くのものが永遠に失われる。そんなみじめで大きな損失から自分自身を守れる子どもはいない(P. 105.)。」

ジャイン・メイジャー博士(2006)は次のように述べている。
「PAS(疎外)は子どもの感情にたいしてもっとも重大な類の虐待であるので、心の傷は残るし、正常な発達のための機会を失うことになる。子どもたちもまた疎外をする大人に育つリスクがある。そうした疎外親のやることから学んで、それを真似るからだ(P. 285.)。」

グレン・カートライト博士 (2006)は次のように解説している。
もっとも恐ろしいPAS(疎外)の結末は、子どもが片親と完全に分断さてしまうことだ。さらに忌むべきことに、これは意図的に、悪意をもって、引き起こされるのだ、避けようとおもえば避けられるにもかかわらず。  このひどい児童虐待は、すべての関係者に、長期にわたって影響する (P. 286)。

クレイグ・エリオット博士 (2006)は疎外の家族動態を次のように説明する。
「これは「邪悪」ないし「親毒」による破壊的な家族病理である。かつてその子を守り世話をした親が、その子を傷つける側にまわってしまう。」(P. 228.)

実務家たちの言葉

以下、この家族動態がどう児童虐待になるのかを調査している、私の同僚や共同研究者たちの言葉を紹介したい。

エイミー J. L. ベイカー博士は発達心理学の学位をもち、幼児の社会的・情緒的な発達を専門にしている。彼女はNew York Foundling(孤児や被虐待児のための総合的な保護施設)のヴィンセント・J・フォンタナ児童保護センターで、研究部門のディレクターを務めている。彼女は、子どものころPASであった成人を対象にした定性的研究を指揮した。また少なくとも2つ、標準試験を用いる大規模な調査研究を指揮した。また一方の親が他方の親と子どもとの関係を疎外した事例をいくつも調査した。また監護権の調査員の調査をした。彼女自身も、PASの影響についての調査員として、法廷でも広く信頼されている。彼女は2007年の著書「片親疎外症候群の子供が成人になると(Adult Children of Parental Alienation Syndrome)」のなかで、成人になった子どもたちについて、次のようにまとめている。

「調査対照の65%は、低い自尊心に悩まされている;70%は、引き離された親から愛されていないという思い込みと、ずっと引き離されていることに起因する抑うつに悩んだことがある;35%は痛みと喪失を紛らわすために薬物乱用になった;40%は自分自身や人間関係を信頼できない、なぜならその信頼を親が壊したからだ;50%は自分自身が自分の子から引き離されるという悲劇を繰り返している(PP. 180–191.)。」


レイモンド・ハブリチェック博士は法廷での仕事も診療も行う心理学者で、American Board of Professional Psychologyの外交員であり、American Academy of Clinical Psychologyの会員である。ニューヨークのParent Coordinator Associationの創設者の1人である。彼はニューヨーク州の高等・家庭裁判所における数百の子どもの養育調査をこなし、州の児童保護サービス部門の外部評価を引き受けている。またニューヨーク州北部地区の裁判官のために、子どもの養育と片親疎外を学ぶための教育プログラムを策定している。彼の専門は家族の再統合、DVの治療、性的虐待の検証、そして片親疎外の調査と治療である。

彼は私の著書のためのインタビューでこう述べている。
「PAS(疎外)は間違いなく児童虐待である。これはホラーショウだ。子どもへのダメージは甚大だ。片親を失うとき、自分と両親との間で形成されるアイデンティティを自分で壊すことで、自分自身の一部を殺してしまうからだ。この結果、子どもは自傷傾向をもつようになる。以下のような、自分で自分を傷つけることのあらゆる警告サインと兆候が観察される:悪夢、不安、学校での反抗行動、胃腸障害、成績の低下、不良仲間に影響されやすくなること、少年非行、薬物乱用、抑うつ」(P. 214.)。


バーバラ・バークハード博士は、1999年にジェーン・アンダーソン-ケリー博士とともにニューヨークに児童と家族のためのChild and Family Psychological Servicesを創立した。この組織は、子どもと家族のために、(科学的な)調査研究に基くセラピーを行なっている。またニューヨーク州サフォーク郡の社会福祉課と契約しており、子どもと家族にたいしてのセラピーや、虐待や遺棄が疑われる親の調査を行なっている。またサフォーク郡の最高裁判所と家庭裁判所での、子どもの監護権、宿泊セラピー、家族の再統合のためのセラピー、法医学としての心理学的な意見、リスク評価などを紹介・委託されている。これらの中には、片親疎外のような高葛藤な離婚が含まれる。また性的虐待の検証や、犯罪被害者の子どものセラピーも委託されている。この組織を作る前、バークハード博士もケリー博士も、虐待や遺棄にあった子どもを治療する地域機関で働いていた。

本のためのインタビューで、バークハード博士に片親疎外の子どもへの影響をどう評価しているかを尋ねたところ、次のような答えだった。
「これは最も根深いやりかたでの児童虐待です」(P. 211.)
彼女はさらにこう説明した。彼女の組織は、最初の調査から継続的・経年的に子どもを調べていくので、ずっと経過を知ることができる立場にある。彼女は、子どもが疎外親に同盟を組むように持ちかけられる際に、(不適切な)権限を与えられることを懸念している。彼女は続けて、
「それら子どもたちはルールを守りません。彼らは自制心がなく、下品で、際限がありません。彼らは、やりたいことをやっていいという免状を持っているかのように振る舞います。こうした行いは、引き離された親への敬意の喪失から始まるのでしょう。治療ないし司法による家族の再統合が失敗したあと、疎外させている親本人を含む権威ある大人、学校、そして法などへの敬意を失ったケースを見てきました。こうした再統合が失敗したケースには、子どもが学校をやめたり、薬物中毒になったり、薬物中毒の婚外子を産んだり、その他の反社会的な行動にのめり込んだりする子が何人もいる。もちろんこれは、良い結末とは言えません (P. 212.)。」
これら子どもたちが精神を病んでいく過程を読者にわかりやすく説明するために、バークハード博士は彼らを、普通に育てられた子どもたちと比較してくれた。
「こちらのグループの子どもたちは、強奪され、侮辱され、打ちのめされ、性的虐待にあった、犯罪被害者です。もし彼らが新聞に載るようなことがあれば、彼らは私達のオフィスに送られてくるでしょう、ここは精神的外傷の子どものための組織ですから。それにもかかわらず、PASの子どもの診断と予後の予測に良い方法はありません。PASの子どもはめちゃくちゃです。(P. 212.)」
続けてバークハード博士は、PASの子どもたちがどのようにして精神的虐待の犠牲になっていくかを説明した。
「子ども時代は、責任という感覚を身につける時間です。これは良心を育む時間です。疎外された子どもたちは、この基本的な態度の涵養ができていない。彼らは自身の間違いや不正にたいして誠実に向き合わないどころか、嘘をついたり事実をねじ曲げたりするようにそそのかされていて、他者を貶めるように振る舞います。これらの行為が、引き離している親によってさらに強化されることで、普通なモラルの発達と、普通な他者との関係をつくっていく能力の発達が、蝕まれていくのです。」(P. 212.)

同様にケリー博士も、インタビューを通じて、引き離された子どもが、一生にわたる傷をうけることを説明した。彼女はこう表現する。
「かれらは、どうやって人間関係の問題を解決するかを学びません、なぜなら彼らは一方の親との間の、日々の小さな対立に、全く向き合えないようにされるからです。これは長い目でみて、単純に、健全でないことです。これは子どもにとても悪い影響を与えます。」(P. 212.)
青年期(このころは一般的に、対立への適応力がない)の疎外からのダメージへの取り組みとして、ケリー博士は次のように述べた。
「PASの人が抱える他者との対立は、たいへん解消しにくいです。片方の親から、他方の親をひどく扱うことの許可・承認をもらっていることは、何らかの時点で、子どもが他人と関係を築いていく能力に、とても有害な効果を与えます。」(P. 212.)


著者自身の見解

私は何篇かの論文を書き、調査員として何度も法廷で証言し、自分の著書でひとつの章を割き、なんどもテレビやラジオのインタビューを受け、片親疎外――ないし「病的な三角関係」――がどれほどひどい子どもの精神的虐待なのかを説明してきた。以下は、私がなぜこうした専門家としての意見に至ったかの要約である。

子どもは、親から見捨てられた・愛されていないことに気付けば、可愛がられている実感を得ることができない。必然的に、子どもは、「あらゆる間違った場所で愛を探す」ことになる。

子どもの自己概念は、自身が半分は母、半分は父で構成されているというものだ。もし片親を嫌ったり悪く思ったりすれば、その子は自己嫌悪と、弱い自尊心を持つことになる。これは不可避的に、悪い行動へとつながっていく。

嘘・ごまかし・無礼・攻撃性は、普通の子どもたちでは矯正される。しかし疎外された子どもたちはしばしば、規範や価値観を、文化的な環境から習得する機会を失う。

子どもの判断、知覚、現実検討力、と超自我(良心)が傷つけられた結果、精神病にもなる。

両親を持ち、両親から愛し愛されることができなくなる二重拘束が、精神病の原因になる。

憎悪と怒りが続き、片親を避ているけのは、どんな状況下であっても、健全ではない。

疎外親が思うままに子どもを操り、この最低の行いに子どもを加担させること、それ自体が虐待である。これは健全な家族のあるべき姿の真逆である。 子どもは、ちょっとした失言や行動で、標的親への自身の本当の愛情が露呈してしまうのではないかという恐れとともに、行動することになる。これは、疎外する側の親からのひどい報復を恐れるためである。

子どもは、片親がその子の人生から切断されたことによる抑うつに苦しめられる。この喪失は、もっとも厳しい類のものだ。

多くの場合、子どもは罪の意識にさいなまれる。彼らはある程度、親をひどく扱っていることを気にしているからだ。もし謝罪したいと思うようになったときにその親が消えてしまっていると、その罪悪感は生涯にわたって続くことになる。

片親を失ったことによって子どもに開いた穴は、次のような、でもこれらに限らない、ネガティヴなものによって埋められる:摂食障害、自傷、犯罪、反社会行為、反抗、すべての権威の軽視、認識の歪み、抑うつ、不安神経症、パニック発作、希薄な仲間関係、教育上の問題、薬物依存、人生一般への不快感。

子どもの自我は脅かされる。なぜなら疎外をしむける親は、子どもを、自分とは異なる欲求と感情、意見――とりわけ、もう一人の親にたいしての――をもつ一個の人間として尊重することができないからだ。

つまり、その人生から片親を追いやったままで、子どもは十全ではいられないのだ。

引用文献

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