2014年4月21日月曜日

意思決定者に関して

1995年、いささか昔ですが、そのころからのオーストラリアの家裁の方針として、
なるべく子供を調停に参加させようという考えがあるようです。

これはその哲学の基本になっていると思われる論文です。
いいけど、慎重にやりなさいよ、というのが骨子ですね。

ちょっとシステムが違うので(調停員が子どものインタビューをする、
調停員はパブリックだったりプライベートだったりする、
調査官はいないが、仲介者とかがいる)
肩書を訳すのがちょっと難しいのですが、
まあ大意としてはこれでいいのでは。

子どもの意見を聞くのは基本的には望ましいことだけど、
注意せねばならないこととして、
  • 子どもは必ずしも本心を述べない
  • 子どもに余計なダメージを与えてはいけない

また調停員(日本なら調査官の仕事)は
  • 子どもの置かれた状況を配慮する
  • 子どもの心理について十分な知識と訓練
  • ダメだとおもったら手を出さない
  • 間接的に子どものニーズを調べる技術
を持っていることが求められています。
うちの家裁はダメダメだわ、こりゃ。

ちなみにPASという言葉はでてきません。でも内容を示唆してはいる。
そういう場合には参加させないで、治療をさせろと書いてありますな。

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